九州農政局長表彰を受賞しました

  • 表彰

この度、令和2年度 九州農政局 農業農村整備事業等優良工事等の表彰において、当社が実施した下記業務が優秀と認められ、令和3年2月16日に表彰されました。
令和2年度農業農村整備事業等優良工事等の表彰の決定:九州農政局
本業務の概要等は以下のとおりです。

業務概要

本業務は、西国東海岸保全事業の一環として建設される排水施設(第2工区、第3工区)の工事実施に向けて、現況及び排水施設整備後の排水解析等を行い、地区の排水実態に適した排水計画を策定するものです。

1.業 務 名 令和元年度西国東海岸保全事業第2・3工区排水解析業務
2.業務場所 大分県豊後高田市呉崎及び西真玉地内
3.工  期 令和元年8月2日~令和2年2月17日
4.業務内容
  • 準備作業

  • 計画基準値の検討

  • 湛水状況の整理

  • 流出解析

  • 排水解析モデルの作成

  • 排水解析モデルの検証

  • 現況排水解析、排水計画の検討

  • 総合検討


優良と評価された点

排水解析の実施にあたっては、現地調査や地元関係者からの聞き取り調査を綿密に行うなど、その精度向上に努めた。また、対策施設(排水樋門・排水機場)の設置位置の決定においても、任意の配置位置における排水解析を実施した上で、配置地点ごとの水理的な影響を予測するとともに、様々な視点からの評価を行い、実現性の高い効果的な排水計画を策定するなど、高い品質で業務を完了させた。

1.排水解析の精度向上に向けた綿密な基礎調査の実施
排水計画の根幹となる排水解析の精度向上に資するため、排水系統、排水路断面、関連排水施設条件及び地形条件等の現地調査を綿密に行うとともに、排水慣行や既往の湛水状況等の地元関係者からの聞き取り調査を行うなどして、適切かつ的確な現況湛水被害の評価と、これを排除するために必要な施設規模の決定に努めた。

2.多角的視点からのアプローチに基づく対策施設の配置位置の決定
対策施設の配置位置の検討にあたっては、任意の配置位置における配置レイアウトを作成の上、これらを反映した排水解析を行い、水理的な影響を定量的に予測するとともに、用地制約条件、海岸保全施設としての防護機能面、施工面、環境面等の多角的視点から、今後実施予定の詳細設計を念頭に入れた実現性の高い効果的な排水計画の策定を可能とした。対策施設の配置位置については、地元関係者の要望が、前面堤防位置と側面堤防位置の2地点で、2分していたが、受注者の判断で作成された「配置位置ごとのメリット・デメリット」や「対策施設の操作管理方法について」の資料を、関連土地改良区(第2工区:呉崎北部土地改良区、第3工区:真玉町土地改良区)の総代会に諮られ、側面堤防位置に決まるなど、円滑な地元合意に結びついた。

以上のとおり、綿密な基礎調査や多角的視点からのアプローチに基づく対策施設の配置位置の決定に努めるとともに、関係者説明資料にも工夫を図るなどが、高く評価されました。

業務スタッフ

管理技術者 井波 千明 技術士(農業部門 農業土木)
農業水利施設機能総合診断士
農業水利施設補修工事品質管理士
照査技術者 馬場 元治 技術士(農業部門 農業土木)
担当技術者 植村 英仁 農業土木技術管理士
藤岡 寿美子 農業農村地理情報システム技士
農業土木技術管理士
RCCM(農業土木)
松田 修 技術士補(農業部門)

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横井局長(左)から表彰を受ける当社福岡支社長の田上(右)

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表彰式の集合写真