1998/04/01
三重営業所 開設
チリ国環境配慮型首都近郊農業開発計画
調査対象地域はマイポ川流域及び海岸地域に展開し、人口500万人を越える首都サンティアゴ市を流域内に抱えます。流域内では輸出農産物あるいは首都圏を市場とする穀類・野菜・果樹・畜産等、多岐にわたる農業が営まれていますが、チリ国経済の中心として拡大するサンティアゴ市及びその近郊の首都圏地域を農業面から観た場合には、それは拡大する市場である一方で、限定された地域の水・土地資源及び環境を劣化させる圧力となって存在しています。
流域の環境保全を前提として、都市と農村それぞれの地域が共生して、安定した食料供給を図るためには、生産基盤としての土地・水資源の利用に関連する各セクター間での競合に対し、秩序ある利用が必要不可欠です。本調査は流域全体の農業振興の視点からこの問題に取り組み、首都圏域周辺での望ましい農業振興策を提案するものです。