平等院

平等院

平安時代初期の左大臣源 融(みなもとのとおる)の別荘跡を1052年に藤原道長の別荘となったものを
道長の子藤原頼道が寺に改め、平等院と名付けて極楽浄土を現出させようとしたものです。

境内の阿字池(あじがいけ)に中島があり、そこに十円硬貨でおなじみの鳳凰堂とも呼ばれる国宝・阿弥陀堂があります。
1053年の建立になるもので、堂内には藤原時代の仏師定朝の作とされる
国宝・阿弥陀如来像が安置され、
壁には51体の
国宝・雲中供養菩薩像が舞っています。

中堂の両側にひろがる翼廊と隅楼が阿字池に倒影するさまは壮麗で、往時をほうふつとさせます。
鳳凰堂の左側にある梵鐘は
日本三名鐘のひとつとされ、美しい形をしています。

鳳凰堂の修理は2013年9月から行われいましたが、
2015年4月2日に無事落慶法要が執り行われ、
美しく蘇った鳳凰が極楽浄土の地に舞い戻りました。